エリザベス2世の死去とトラス首相就任

悲しみに包まれるイギリス

9月8日(木)、帰宅中にラジオの速報でエリザベス2世が亡くなったことを知りました。『園芸ガイド2022秋号』で「プラチナジュビリー(女王即位70周年のお祝い)」の様子をレポートしたとおり、エリザベス2世は今年イギリス史上初めての快挙を成し遂げたばかり。
数日前に就任した、リズ・トラス新首相の任命が通常のバッキンガム宮殿ではなく、スコットランドのバルモラル城で行われたことで、エリザベス2世の健康状態が心配されている矢先のことでした。
この悲しいニュースへの国民の反応から、皆に愛され、深く敬まわれていたことが伺えます。

 

RHS(王立園芸協会)からも追悼のメッセージ

Copyright ©︎RHS

1952年の即位と同時にRHS(王立園芸協会)のパトロンも務められたエリザベス2世。幼少の頃から、両親であるクィーンマザーやヨーク公アルバートに連れられて、チェルシーフラワーショウを訪問され、出展者と話すことを楽しみにされていたと言われています。
ガーデニングの重要性を深く理解されていたエリザベス2世、「チャールズ3世」として王位の座につかれるチャールズ皇太子がその思いを引き継いでいかれることでしょう。

 

トラス首相は15人目

https://www.bbc.com/japanese/62804536

70年間にわたって公務を務めたエリザベス2世。その間にイギリスの首相を務めたのはなんと15人。ウィンストン・チャーチル(1951-1955)に始まり、マーガレット・サッチャー(1979-1990)、最近首相を退いたボリス・ジョンソン(2019-2022)など、エリザベス2世がどれだけ長い間、イギリスの君主として国を導いていたかが伺えます。
イギリス国民だけでなく、世界中の人々にインスピレーションを与えたエリザベス2世のご冥福を心からお祈り申し上げます。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai


ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2022秋号』にて、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を連載中。