異常気象が続くイギリスの夏

少雨の影響で芝は茶色に…

暑さだけでなく渇水も続いているイギリス。1935年以来、7月最小の雨量を記録するほど、まとまった雨がほとんど降っていません。
イギリスの芝のイメージは春夏秋冬問わず一年中、緑色。でも、今年は各地で芝が茶色くなっているのが目につきます。マナーハウスの正面の芝も枯れてこんな感じ。BBCジャパンのニュースでも、イギリス国内の芝が枯れていることが取り上げられていました。

 

通常の芝はこんなに青々としていました(昨年、同じ場所で撮影した写真)。

 

ついにホースパイプ使用禁止令も

川や貯水湖の水量が低下すると、「ホースパイプ バン」と言って、ホースを使って庭の植物に水をやること、また、洗車や子供が水浴びをする家庭用のプールなどの禁止令が出ます。広い庭だと、ジョウロで水を汲んで植物に水をやすのは大変ですが、決まりを破ると1000ポンド(現在の為替で16万円ほど)の罰金が課せられることも。

 

極度な乾燥による火災

雨が降らず、気温が高いため、空気も地面もカラカラに乾燥しています。タバコのポイ捨てやバーベキューの火の粉、刈り込み作業中のコンバインのオーバーヒートなど、ちょっとしたきっかけで野原や庭の一部が焼けたりするケースが続出しています。大手スーパーマーケットが防火対策の一部として簡易バーベキューグッズの販売を中止したほど。

 

ガーデニングにも影響

16年前にイギリスに来た時には、夏に汗をかかずにガーデニグンができる国だという印象がありました。それは過去の話になり、イタリアやスペインなどの気候がイギリスに、アフリカの気候がヨーロッパに移行しているという声を耳にします。そして、暑さや乾燥に強い植物が好まれる傾向にあります。
写真はよく育ったバナナプラントのエキゾチックな鉢植え。地球希望の気候変動は、今後のガーデニングにも様々な影響を与えていくでしょう。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai


ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2022夏号』にて、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を連載中。