Fox-and-Cubs フォックス アンド カブズ (キツネとその赤ちゃん)

和名はコウリンタンポポ

村の教会の芝生に咲くこの花を初めて見た時、タンポポのようだけれどオレンジ……、リクニスの仲間なのかなと思い調べてみましたが、検索しても出てきませんでした。
イギリス人の友人に聞くと、「Fox-and-Cubs (フォックス アンド カブズ)」と言う答え。思わず聞き返してしまいました。「キツネとその赤ちゃん」という意味です。
「cubs (カブス)」という言葉は日本ではあまり耳にしないかも知れません。ライオンやクマ、キツネやオオカミなど、肉食動物の子供に使われる単語です。

名前の由来


なぜ、「Fox-and-Cubs」と呼ばれるようになったのか?
それは、開いたオレンジの花がキツネ、そして、つぼみがカブズに例えられるそう。
確かに、おかあさんギツネがたくさんの子を連れているようなイメージです。

学名はPilosella aurantica


半信半疑で「Fox-and-Cubs」と入れると色々な情報が出てきました。
これまで見かけたことがなかったのか、または小さいので見逃してしまったのかわかりませんが、イギリスに導入されたのは1620年。よく広がるため、雑草のように扱われてきたそう。でも、ワイルドフラワー愛好家には人気です。
Aurantica (オーランティカ)とは、「オレンジ」という意味で、その名の通り、イギリスではこの時期に明るいオレンジの花をたくさん咲かせる元気の出る植物です。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai


ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2022夏号』にて、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を連載中。