サクラ満開
ヴィクトリア女王と夫のアルバート公が基礎を築いたことから、その頭文字をとった略称「V&A」で親しまれているロンドンの博物館。場所はサウスケンジントンで、高級デパート「ハロッズ」からそんなに遠くありません。入場料は無料で、館内の撮影も可能なので、観光客も気軽に訪れることができるのが嬉しい。また、建物自体が芸術作品と言われるほど、うっとりするような外観で、並木のサクラが美しく見えること! ロンドンを訪れた週末はちょうど満開でした。
Islamic Middle East(イスラムと中東)
V&Aは地下も入れると全部で6層になっていて、世界中から集められた芸術品がテーマに基づいて展示されています。まず訪れたのは、Islamic Middle East(イスラムと中東)のコーナー。中央には、世界最古というカーペットが展示されて、その周りには、トルコのタイルやお皿やジャグなど、2万点近いアイテムが並んでいます。
Fashion Collection(ファッションコレクション)
そして、V&Aの中でもユニークで完成度の高いのがファッションコーナー。世界でもこれだけ包括的なドレスのコレクションはないと言われるほど。
1851年のウェディングドレス一式。イタリア製のブローチ以外は全てイギリス製。
このグリーンのドレスは、今でも時代遅れにならないほど奇抜でデザイン。
V&Aをあとにする時に思ったのは、植物はいつの時代もインスピレーションの元になっているということ。アートの原点を辿ると、そこにはよく植物の存在があるようです。
著者プロフィール
白井法子 Noriko Shirai
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス