スプリングリース
ウクライナ紛争に心を痛めている人が多い中、春の花たちは人々の気持ちを明るくしてくれるような気がします。村の中を散歩していると、教会のフェンスにリースがかかっているのが目に入りました。黄色のスイセンにムラサキのムスカリとヒヤシンス。そして、マサキやピットスポラムの斑入りの葉をあしらった、なんとも春らしいリースです。ところどころに入ったラベンダーの葉で香りもよく、平和を願う気持ちを込めて作られたことが伝わって来ました。
スイセン=春
「Spring in the air」は、「空気の中に春を感じる」という好きな表現です。イギリスは、暖かくなっても5月頃までは霜が降りないという保証がないため、野菜の苗を庭に植えるにはまだもう少しかかりそうですが、スイセンは春の到来の証です。
Glory of the Snow(雪の栄光)
スイセンの黄色と相性がいいのが、このChionodoxa(チオノドクサ)。和名の雪解百合(ユキゲユリ)からも想像できるように、ちょうど雪解けの頃に咲いている姿を発見されたそう。
イギリスでは、ブルーのChionodoxa forbesii(フォーベシー)が主流。
その園芸品種である‘Pink Giant’(ピンクジャイアント)もよく出回っています。
名前の通り、花は大きめ。
クリスマスローズがスイセンに庭の主役を譲るような光景があちこちで見られます。
著者プロフィール
白井法子 Noriko Shirai
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
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