チェルシーフラワーショウに見る植物のトレンド

Plant of the Year 2021

2021年のすぐれた植物を選考し、表彰する「Plant of the Year 2021」がチェルシーフラワーショウで発表されました。70人ほどの審査員がその革新性、影響力、見た目などの面から審査し、決定されると言われています。上位3つの植物をご紹介しましょう。

 

1位  Cercis Canadensis ‘Eternal Flame’
アメリカハナズオウ‘エターナル フレーム’
紅葉の季節だけでなく、通年、このユニークな色合いを楽しめるという。アメリカハナズオウの仲間だけでなく、低木の中でも革新的な品種。2010年から行われているノースカロライナ大学の長期育種プログラムの中で開発された。新芽のすべてが深紅色で、葉が成長するにつれて、焦げたようなオレンジと黄金色に変化するというすぐれもの。

 

2位  Allium ‘Lavender Bubbles’
アリウム‘ラベンダー バブルズ’
しっかりとした茎にダスティーパープルの花をたくさん咲かせる。グレーグリーンの葉に、若干縦方向のねじれが入っている。

 

3位  x Semponium ‘Sienna’
センポニウム‘シエナ’
丈夫さと造形的な美しさの両方を持ち合わせる、センペルビブムとアエオニウムの掛け合わせ。マイナス4度まで耐えるということが証明されていて、室内やバルコニーでフォーカルポイントとして楽しめる画期的な多肉植物になりそう。

 

この時期ならではの植物たち

秋開催のチェルシーフラーショウ、デザイナーたちが使ったトレンドと言える植物が詰まっているのがこの写真(The Florence Nightingale Gardenより)。この庭には、ナイチンゲールが愛したというフォックスグローブも植栽されていました。チェルシーのデザインに込める意気込みが感じられます。

Verbena bonariensis (サンジャク バーベナ)
Calamagrostis brachytrich (カラマグロスティス ブラキトリカ)
Pennisetum alopecuroides ‘Hameln’ (ペニセタム ‘ハメルン’)
Echinacea purpurea ‘White Swan’(エキナセア‘ホワイト スワン’)など

 

そして、Salvia ulginosa (サルビア ウルギノーサ)もあちこちで見られ、訪れる人は澄んだブルーの花にうっとりしていました。手前は、Persicaria amplexicaulis alba(ペルシカリア ‘アルバ’)。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2021秋号』でも、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を好評連載中。