チェルシーフラワーショウ審査結果発表

ショウガーデン部門でゴールドメダルを受賞した、M&G Garden

 

宿根草とオーナメンタルグラスの競演

チェルシーフラワーショウの再開をお祝いするかのように、夏並みの暖かさが戻ってきたイギリス。初めて秋に開催されるショウのメリットは、植物がピークを迎えていること。宿根草とオーナメンタルグラスの競演にうっとりします。
これが、5月では見られない景色、秋のチェルシーの醍醐味でしょう。写真はショウガーデン部門でゴールドメダルを受賞した、M&G Garden。

 

ベストショウ受賞ガーデン

プレスデーの翌日、気になる審査結果が発表されました。オリンピックのように、「参加することに意義がある!」と言えども、、メディアはもちろん、ショウを訪れる一般客も、ゴールドメダルを受賞した庭に流れます。時間をお金がたっぷりかかるチェルシー出展は、そのすべてがプロモーションのためだと言われるほど。やはり、メダルはいちばん気になるところです。

今年のカテゴリーは、ショウガーデン部門、サンクチュアリーガーデン部門、アーティザンガーデン部門の3つ。新しく加わったバルコニーガーデン部門とコンテナガーデン部門は審査対象外です。

 

 

 

Best Show Garden ショウガーデン部門のベストショウ
Guangzhou China: Guangzhou Garden
デザイナー:Peter Chmiel with Chin-Jung Chen
(ピーター・チミエル with チン・ジョン・チェン)
コンセプト:空気を清浄する森林や野生生物の住み処など、人々と自然と調和した都市計画の重要性がデザインコンセプト。スポンサーは広州政府という、国を挙げての庭。

 

 
Best Constructions Award (Show Garden) 施工のベストショウ
The Trailfinders’ 50th Anniversary Garden
デザイナー:Jonathan Snow(ジョナサン・スノー)
施工: Steward Landscape Construction
(スチュワード ランドスケープ コンストラクション)
コンセプト:ヒマラヤの丘陵地帯のランドスケープ、植物、そして文化からインスピレーションを得たデザイン。「トレイルファインダーズ」という海外富裕層旅行社の創設50周年を祝う庭。

 

 
Best Sanctuary Garden サンクチュアリー部門のベストショウ
Bible Society: The Psalm 23 Garden
デザイナー:Sarah Eberle(セーラ・エバール)
詩篇23編「主は私の羊飼い」の中に込められたメッセージは、希望、励まし、慰め。自然との関わりを取り戻し、精神的、肉体的、霊的に回復したと感じることができる場所を提供するという、パンデミックを意識したデザイン。

 

 

Best Artisan Garden アーティザン部門のベストショウ
The Blue Diamond Forge Garden
デザイナー:The Blue Diamond Group Team
(ブルーダイヤモンドグループチーム)
コンセプト:デボン州にあるナショナルトラスト所有の15世紀の茅葺屋根の鍛冶屋をモチーフにした庭。薬草やハーブが小川に沿って、野草と交わっていく。
「ブルーダイアモンド」というガーデンセンターグループによる庭。

 

次回は、植物のトレンドについてお伝えします。

 

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2021秋号』でも、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を好評連載中。