ロンドンの南西部、にぎやかなキングスロードの西の終わりに何やら不思議な空間が〜。このあたりは、チェルシーフラワーショウが行われるチェルシー地区にあるWorlds End(ワールズエンド)と呼ばれるエリアです。大きな看板の後ろにはたくさんのグリーン。近寄ってみると、そこはナーサリーでした!
チェルシー地区で最も古いナーセリー
名前はそのまま、WORLDS END NURSERIES(ワールズエンド・ナーサリーズ)、チェルシー地区で最も古いナーサリーだそうです。植物はもちろん、大きなプランターやトレリスやベンチなど、そしてコンポスト(培養土)まで。ロンドナーが玄関先やバルコニーに欲しいと思うものが一式揃っています。細長い店内はまるで隠れ家のよう
店内には真っ直ぐ細長い小道があり、所狭しと植物が置かれています。この時期でもグリーンでいっぱいなのは、売られている植物のほとんどが常緑だから。手前にはプリムラなどのカラフルな小鉢も並びます。
トピアリーや鉢も勢ぞろい
垣根をくぐりぬけるとさらに売り場が広がります。ここには、ツゲはもちろん、ベイリーフやオリーブなど、インスタントに玄関先を飾れるトピアリーも。
鉢の品揃えも見事。テラコッタのものよりも、グラスファイバーの軽いモダンなものがよく売れるそうです。
外から見るとそんなに広くないのですが、敷地は1エーカー(約4,000平方メートル)。古い温室を利用したインドアグリーンの売り場もありました。
雑誌などでは出会ったことはありませんでしたが、園芸好きのロンドン観光にはおすすめの場所です。
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス
『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。