Outdoor Plant Shortage ~アウトドア プラント ショーテッジ~

植物不足?

今年は「プラントショーテッジ=植物不足」という言葉をよく耳にします。これは、パンデミックの影響で、植物の需要に対して、供給が間に合わないというもの。
とは言っても、ガーデンセンターや植物ナーサリーに行けば植物はたくさん並んでいるのでご安心を。でも、例年に比べて植物が入りにくい一方で、買い手が多いのは事実です。
その理由はいくつか考えられます。そのひとつが、昨年、植物を育てる仕事に携わる人の数が減少したこと。イギリス政府が打ち出した新型コロナウイルス雇用維持スキームやソーシャルディスタンス(社会的距離)を守っての労働によって、スタッフが限られたことが大きな理由です。

 

海外旅行の代わりに


今年は、イギリス人も、夏休みの海外旅行に使うためのお金を家や庭に注ぎ込む人が多いと言われています。
通常であれば、スペイン、イタリア、ギリシャなどのヨーロッパに家族連れで出かける人が絶えない時期。でも、今年は新型コロナウイルスの影響で、海外旅行に制限が出ているため、セーブしたお金やボーナスを生活向上のために費用に当てるというわけです。
そのためか、庭づくりのためのレンガや木材などの資材も入手するのに、通常より時間がかかります。

 

リサイクル素材がトレンド


そして、目に留まるのが、一般公開している庭で、訪れる人を楽しませようとする動きが見られること。昨年はパンデミックで閉園していたところが多いからでしょう。
写真は、古布や古くなったTシャツを利用したバナー。イチイのミドリに映えます。特にリサイクル素材を使ったディスプレーがトレンドなのは、世界で温暖化による被害が見られる中、環境を見直そうというメッセージが込められています。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2021夏号』でも、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を好評連載中。