海岸に咲くシーラベンダーやシーホリー

ホリデーの行き先

イギリスの学校には、6週間のながーい夏休みがあります。パンデミックの影響で、「まだ海外旅行は…」という人が多い中、この夏、国内のリゾート地の宿はどこも完売していると言われるほど国内旅行が盛んです。
それでもバカンスを楽しもうと、行き先は、南のサマーセットやデボン地方、そして、不動の人気を誇る東海岸のノーフォーク地方に大きく分かれます。
ノーフォーク地方の海岸の中で、自然保護地域になっているHolkham Beach (ホークハムビーチ)を訪れました。ここは、イギリスの人気ビーチNo.1に選ばれるほど、ランドスケープと残された自然が魅力です。

 

ラベンダー色の花は何?


車を停めて、海岸の方に歩いて行くと、何やら、ラベンダー色の花が広がっていました。「何?何?」と近づいていくと、その正体は、Limonium vulgare(リモニウム・ブルガレ)。
そう、切り花として見かけるスターチスに似ているなーと思って調べてみると、宿根スターチスのことでした。水はけの良い砂地を好むので、この環境がぴったりというわけです。原産地はイギリスとアイルランド。

 

シーホリー


デューンと呼ばれる砂浜を歩いていると、今度は、エリンギウム(シーホリー)がちらほら。実際に海岸に生息している「シーホリー」に出合うのは初めて。
シルバーの大きなガクに守られた花は、直径5cmほどで、Eryngium maritinum (エリンギウム マリチマム)だとわかりました。
原産地はヨーロッパの海岸。自然に生息する植物に出会うのは、公開されている庭や個人庭で手入れされた植物を観賞するのとは、まったく違った楽しみがあります。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2021夏号』でも、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を好評連載中。