400歳のイチイの庭

今年最高の気温

イギリスは今週末は3連休。これまでのどんよりとしたお天気がうそのように、3日とも快晴で今年いちばんの気温を記録しました。まだまだ、室内での娯楽に抵抗がある人が多いことも手伝って、週末にガーデンビジットを楽しむ人がたくさんいます。
ただ、ガーデンでも社会的距離を保てるだけの人数制限をしなくてはならないので、事前予約が必要なところがほとんど。それもあり、よけいに天気予報は気になるところです。

 

山上の垂訓

2年近く会えていなかった友人家族とナショナルトラスト(自然保護の慈善団体)の庭、「Packwood House (パックウッドハウス)」で待ち合わせをしました。「パックウッドハウス」は、バーミンガムからさほど遠くない田園地帯にある17世紀のマナーハウスで、庭の見どころはなんといっても「Yew Garden(ユーガーデン)」。
このYew=イチイがなぜ特別かと言うと、イエス・キリストの名言集とも言える、「山上の垂訓」がこの庭のコンセプトになっているというのです。

トップの写真のいちばん奥の中央のイチイがキリスト、その手前にキリストの側近であった十二使徒と4人の複音書記者をイメージして植えられたそう。ここに佇むイチイはなんと400歳にもなります。アリウムの球根が見ごろを迎えていました。

 

安全なガーデンビジットを楽しむための4つ方法


今回の訪問、ゲートの入り口にこれまで見たことのなかった、4 ways to stay safe and enjoy your visit = 「安全なガーデンビジットを楽しむための4つの方法」というサインが目に入りました。時代とともに変化するガーデンビジットを象徴しているように思えました。

1. サインや矢印に沿って歩き、説明に耳を傾けてください。
2. ペースを落として、訪問を楽しんでください。
3. 一緒に来られなかった人たちと写真をシェアしてください。
4. 我々の慈善事業をサポートしてください。

 

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2021夏号』でも、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を好評連載中。