ローメンテのユーフォルビア

雨続きで寒いイギリス

ここのところずっと雨続きのイギリス。例年ですと、チェルシーフラワーショウが開催される時期ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、9月に延期されました。ワクチン接種が進んでいるイギリスでは、秋までには感染防止が保証されるのを見越しているからです。もし、チェルシーがいつもどおり行われていたら、この気候では、植物の育ちも悪く、デザイナーや出展者たちは苦労したことでしょう。

 

暑さや乾燥に強くローメンテ


この時期、庭を歩いていて目にとまる植物のひとつにユーフォルビアがあります。
暑さや乾燥に強く、比較的手がかからないのはもちろん、アーキテクチュアル(構造的な)姿とユニークな花は、コテージガーデンだけでなく、モダンな庭にも合うので、不動の人気です。
写真は、どんどん広がってグラウンドカバーに向く、Euphorbia cyparissias ‘Fens Ruby’ (ユーフォルビア キパリッシアス ‘フェンス ルビー’)。

 

2000種以上もある品種

一年草、多年草、そして、多肉植物にも分類されるユーフォルビアは、なんと2000種以上もあるのをご存知ですか?
以下、イギリスのガーデンでよく見かける品種です。


Euphorbia polychrome(ユーフォルビア ポリクロマ)
通称、クッションスパージとも呼ばれるほど、こんもりと茂る。奥は、Euphorbia ×martini(ユーフォルビア マルティニ)。

 


Euphorbia griffithii ‘Fireglow’ (ユーフォルビア グリフェッティ‘ファイヤーグロウ’)
赤味を帯びた茎とオレンジの花はエキゾチックな雰囲気。

 


Euphorbia amygdaloides car. robbiae(ユーフォルビア アミグロダイデス ロビアエ)
他の植物と組み合わせやすい。写真はオキザリスとの混植。

 

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。雑誌『園芸ガイド2021夏号』でも、「A Life with Plants UK Style イギリス流 植物のある暮らし」を好評連載中。