春を感じるアフタヌーンティーセット

古いものを愛する国民性

ティータイムを大切にするイギリス人が、陶器にもこだわることは有名です。
ウェッジウッドやロイヤルドルトンなど、イギリスには世界に名の通る陶磁器メーカーがたくさんありますが、アンティークショップやマーケット、チャリティーショップでも掘り出し物が見つかります。
古いものを好み、大切にする国民性だからこそ、時代を超えたティーセットが良いコンディションで存在するのでしょう。

 

手前のビオラのコーヒーカップとクリーマーは、ハマースレイ社の「ヴィクトリアンバイオレット」というシリーズ。
1900年代にこのシリーズが作られたそうなので、古いものはアンティークに分類されます(アンティークと呼ぶには、少なくとも100年以上の歴史が必要です)。
ロイヤルアルバートのコーヒーポットにあしらわれているのはフォックスグローブ(ジギタリス)。この形だからこそ映えるデザインです。

 

春咲き球根

写真のティーポットは、ラントンズポタリーというマイナーなメーカーのティーポット。ティールームの棚に並んでいるのが目に入りました。

 

描かれているのは、左から、スイセン、フリチラリア、クロッカス、ムスカリ、矮性アイリス。今の季節に咲き始める春咲き球根のオンパレードです。
また、チョウやテントウムシも。
この時期にピッタリの模様で、ガーデナーにはたまりません。

 

来週から規制緩和

ロックダウンが続いているものの、来週(3月2週目)から学校も再開するなど、やっと規制緩和が始まるイギリス。
レストランやカフェの営業はまだテイクアウトのみで、飲食が許されるのは屋外でさえ、4月12日から…。
政府の慎重さが伺えますが、ガーデンのティールームで紅茶が楽しめるようになる日を心待ちにしている人々がたくさんいます。

 

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さん

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。