雪の庭を愛でる

 

ストーム・ダーシーの影響で寒波に

ほぼ1週間、雪に包まれたイギリス。日曜日に雨が降り、やっと解け始めたものの、スコットランドでは、気温がマイナス17度まで下がり、イギリス全土が氷点下に見舞われた週でした。
雪の積もった庭は、普段とは全く違った美しさがありますよね。ほとんどの植物が隠れてしまう中、常緑のトピアリーは白い雪化粧をして、庭全体を幻想的な雰囲気にします。イギリスの庭にトピアリーがたくさん使われるのは、冬の景色を頭に入れたデザインなのでしょう。

 

雪の効果


雪はたくさんの空気を含むため、5cm以上積もると雪の下は保温効果があると言われます。雪が毛布の役目をし、土壌の温度が保たれるため、雪が降ると春咲き球根の花を遅らせるかと思いきや、実際には、早める効果があります。
さらに、雪解けすると、土壌にじんわりと水気が広がるので、しっかりと根が張り、葉もよく茂るため、球根にとって成長が楽になるそう。
一方、クリスマスローズや低木は、雪の重さでせっかくの花が台無しになったり、枝が折れてしまったりするので、雪を払ってあげる必要があります。

 

普段見られない景色


雪の庭には、普段は見られない楽しい景色があります。
例えば、ウォーターフィーチャー(水の仕掛けのあるオーナメント)から流れる水が凍り、つらら状になった姿は、まるで彫刻の一部のようです。
そして、動物の足跡。雪の上を駆けた大小の足跡があちこちに見られ、まるでみんなで集まっていたかのように、交わっているところもあります。キツネやネコ、鳥まで、夜の庭は意外と賑やかなのかも知れません。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さん

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。