キャンドルマスベルズ=スノードロップ

キャンドルマス(聖燭節)とは

スノードロップが咲き出すと、「Candlemass = キャンドルマス」という言葉を耳にします。日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれません。
クリスマスはイエス・キリストが生まれた日、そして、その40日後に当たる2月2日、ちょうど節分の日が「キャンドルマス(聖燭節)」と呼ばれる日です。
聖母マリアとその夫、聖ジョセフがエルサレム神殿を訪れて、イエス・キリストを神に捧げたという日だそうです。
日本でいうところの、お宮詣とういう感じでしょうか。

 

スノードロップとの関係


特に2月の教会は暗くて寒い場所。そんな中、皆がキャンドルを持ち寄り、聖母マリアの銅像の前に飾って、お祝いしたという、当時の人々にとってとても大切な日だったわけです。
そして、重要な役割を果たすのがスノードロップ。キャンドルマスが行われる時期に美しく咲き、花言葉に「Purity(純粋さ)」、「Hope(希望)」、「Consolation(慰め)」を持つスノードロップほど、この行事にぴったりの花はありません。
こうして、ベル状の花姿から、キャンドルマスベルズと呼ばれるようになったわけです。教会の周りや併設するお墓にスノードロップがたくさん植えられているのは、この「キャンドルマス」と深い関係があるからなのでしょう。

 

春の訪れ


写真で比べると、一重と八重では雰囲気がまったく違いますよね。
これが、ガランソファイル(スノードロップの学名、ガランサスと、〜を愛する人という意味のファイルを掛け合わせた造語)=スノードロップマニアたちにはたまらないそう。
スイセンのつぼみも膨らみはじめ、待ち遠しい春の訪れを感じます。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さん

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。