ソーシャルディスタンスのクリスマス

キャンセル相次ぐクリスマスイベント

ワクチンの接種が始まり、長いトンネルの先に明かりが見え始めていたイギリスですが、先週になって新型コロナウィルスの変異種が見つかり、規制がさらに強化されています。
12月23日から27日の5日間は3家族まで集まってクリスマスをお祝いしてもいいという政府からのお達しは撤回。
規制緩和は25日のクリスマス当日のみに変更になりました。
各地で予定されていたクリスマスのイベントも軒並みキャンセルになっています。

 

ナショナルトラストのクリスマス


ナショナルトラスト(自然景観と歴史的構造物の保護を行う慈善団体)は、広い敷地を利用したスケールの大きいクリスマスのデコレーションやライティングに定評があり、クリスマス前に家族で出かけたり、友達と落ち合うのに人気のスポットです。
今年はオープンしないところや途中でキャンセルになってしまったところもありますが、イギリス中部リンカンシャー州にある、Belton House(ベルトンハウス)は、すべて屋外で行われるため決行しています。
その様子をお届けしましょう。

 

ベルトンハウスのイルミネーション

ここは、1995年にBBCで放映されたドラマ「プライドとプレジュディス(高慢と偏見)」が撮影された場所としても有名です。蜂蜜色のチューダー様式の邸宅の前にはイタリア式庭園が広がり、その他、オランダ式庭園、湖とボートハウスなど、ライトアップしなくても見応え十分。ソーシャルディスタンスを取りながら、イルミネーションに彩られた庭を散策しながら、色々考えさせられるとともに、来年の平和を願わずにはいられませんでした。


イタリアンガーデンのライトアップ。足付きの白い鉢が映える。

 


「レインボーレインディア」と称されたトナカイ達。
斑の代わりにコロナウィルスの細胞が…。

 

光の糸が織りなす幻想的な世界「ネオン・ストリング」。

 


神戸のルミナリエが思い出される「キャセドラル・オブ・ライト」。
細かい花形ライトの集結。

 


ガーデナーにはたまらない、スノードロップのライティング。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さん

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。