Christingle(クリスティングル)
イギリスの教会では、クリスマスが近くなると子供たちのために「クリスティングル(=キリストの光)」と呼ばれるサービスが行われます。
クリスティングルとは、オレンジにロウソクをさして火を灯したもの。
ドイツでは18世紀に始まったと言われていますが、イギリスで普及し始めたのは、ずっと後の1968年。
ある主教さんがキリストの愛を子供たちにわかりやすく教えるために作り始めたそう。
宗教色の濃いクリスマスの風物詩ですが、家にあるもので手軽にでき、食卓などに飾ると、クリスマス気分が増します。
それぞれに意味がある
<用意するもの>
オレンジ1つ=地球/世界
小さめのロウソク1本=キリストの光
オレンジに巻きつけるのに十分な赤いリボン/テープ=キリストの血/愛
爪楊枝4本=四季
レーズンなどの小さめのドライフルーツ、またはスイーツ(グミなど)=
大地からの四季の恵み
オレンジに穴を開けるためのナイフ
作り方は簡単(順序はあまり気にしないでOK!)
<作り方>
1. オレンジの真ん中に赤いテープ/リボンを巻く
2. オレンジのヘタの部分に穴を開ける
3. バランスよく四方に向くように、爪楊枝をさす
4. 爪楊枝にレーズンやスイーツをさす(3つ位づつ)
5. ロウソクの足元をアルミホイルで包み、オレンジの穴にロウソクをさしこむ
今年の12月は「お家」で過ごす時間が増えているためか、例年に比べてこういったキリスト教にちなんだ本来のクリスマスに関することをより目にするような気がします。
著者プロフィール
白井法子 Noriko Shirai
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
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