11月が旬・ロマネスコカリフラワーに潜む数学

フラクタル構造

日本のスーパーでも見かけるようになったと聞く、この美しい野菜、ロマネスコカリフラワーは、11月の今が旬です。
イギリスでも数年前までは、ファーマーズマーケットのような市場でしか手に入らない印象でしたが、今ではスーパーの棚に並びます。飾っておきたくなるような、幾何学的な姿。
この美しさの秘密はフラクタル構造にあります。フラクタル構造とは、「その一部を切り取ると、大きさは違っても相似している構造」のこと。
一般的なブロッコリーやカリフラワーでも見られる構造ですが、このロマネスコカリフラワーはそれが顕著ですよね。

 

フィボナッチ数列


自然界の植物や昆虫には、このフィボナッチ数列「1,1,2,3,5,8,13,21…(2つ前の項と1つ前の項を足してできる数列)」に当てはまる形をしたものが多いと言われます。

 

マツボックリもフィボナッチ


マツボックリはその代表選手。時計回りの螺旋が8に対して、反時計周りは13で、フィボナッチにぴったり当てはまります。
ロマネスコも同様に、その螺旋を数えると、時計回りが8に対して、反対は13!

 

ロマネスコの食べ方

「ロマネスコ (Romanesco)」はイタリア語で「ローマ」と言う意味。記録は定かではないと言われるものの、16世紀頃にローマで作られて以来、ずっと食べ続けられているそう。イタリアではパスタに入れたり、サラダに入れたり、イギリスではやはり、オーブンでローストするのが主流です。

 

 


余談ですが、夏からずっと食べるチャンスがなかったスイカの断面。
「維管束(イカンソク)」と呼ばれる、水分や養分を運ぶ役目をする束状の組織=放射線状の筋の先端が左右にカールしているのがくっきりと見えます。
自然界は神秘的です。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さん

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。