イギリス発祥のスロージン(Sloe Gin)

メンタルヘルスを意識したロックダウン

先週の木曜日から新たに始まったイギリスで2度目のロックダウン。1回目の3月に比べると、若干緩い規制だと感じています。
その理由は、今回は国民のメンタルヘルス(精神的健康)を強く意識しているから。毎年行われるアンケートの中で、4分の1の人々がロックダウンによって、何らかの精神的なダメージを受けていると訴えたと言われています。1人で孤独に陥ってしまう人や職を失い精神的に追い詰められている人をできるだけ少なくしたいというイギリス政府の願いから、散歩は家族以外でも2人までなら許され、ガーデンセンターやDIY関連の店舗を始め、一般公開しているガーデンも(温室などを除いて)営業を許されています。

 

散歩の中で


友人に誘われ、村の周りへウォーキングに出かけました。
イギリスのカントリーサイドには、家畜が出てこないように小道の両脇に垣根があります。このブルーベリーのような紫色の実は、ブラックソーン(スピノサスモモ)。友人が「初霜の後に摘むのがベストよ」と教えてくれました。
確かに水曜日に初霜が降りたところ。レシピを探してみると、スローベリーはお酒に漬ける前の晩、冷凍庫に入れると効果的とありました。
なるほど、納得です。

 

Sloe Gin(スロージン)とは

スロージンと聞くと、ゆっくりと醸成したお酒のようですが、このスロー(Sloe)はスモモの仲間であるブラックソーンの実、スローベリーのこと。
元々は、イギリスの家庭で作られていた果実酒だそうで、今でも自家製のお酒として、クリスマスプレゼントに使う家庭も。
複雑な作り方もありますが、スローベリーの半分量の上白糖とジンをビンに入れ、はじめの1週間は一日一回ビンを振って馴染ませ、その後は暗室に2〜3カ月保存すれば「スロージン」のできあがりです。
ベースになるジンはシンプルなものの方がスローベリーの香りが楽しめると思うのですが、ライム風味のものしかないので、小瓶で作ってみることにしました。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さん

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。