日英アジサイ観賞の違い?

秋冬が本番

日本では、アジサイというと、梅雨時に美しく咲いている姿が印象的です。
イギリスも雨の多い国ではありますが、アジサイと雨が結びつけられることはほとんどなく、アジサイは、寒くなり始めたこの時期(10月ごろ)がいちばん美しいと言われます。
写真のHydrangea ‘Preziosa’(ハイドレンジア‘プレジオーサ’)は、寒さでガクの赤みが深まり、葉も紅葉します。
アジサイは花期が長い上に、乾燥した花も観賞できるので、イギリスでは秋、冬まで楽しみます。

 

剪定時期も違う?


そこで、いつも思うのが剪定の時期の違い。
頭の大きいまん丸としたMophead(モップヘッド=ホンアジサイ)とLacecup(レースカップ=ガクアジサイ)は古い枝に花を咲かせるので、日本では基本的に花後すぐに剪定すると記憶しています。
イギリスでは、この種のアジサイも、花が終わっても剪定せずに、冬の間も花をそのままにしておいて、2月ごろに剪定するのが主流だと言えます。
写真をよく見ると、去年の花がらが残っていますよね?

 

鉢植えに向く


ノリウツギの種類は、Panicle(パニクル=ピラミッドアジサイ)と呼ばれます。
花が大きく、背丈も出る「ライムライト」はイギリスでも人気。庭植えはもちろん、こんな風に鉢植えにしてディスプレイしてあるのも目にします。
ノリウツギはアナベルと同じく新枝咲きなので、剪定は同じく春先。
つまり、イギリスでは、どの手のアジサイも花を摘んでしまうことはほとんどなく、色褪せていく過程を楽しみ、クリスマスディスプレイにも重宝されるのです。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さん

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。