エキゾチックガーデン

もう夏が終わったと思っていたら、週末は気温が上がり、しまいかけていた半袖を引っ張り出しました。
日本で英国式ガーデンが長い間もてはやされたように、もともと自国にないスタイルの庭は「憧れ」であり、イギリスでも日本庭園やエキゾチックな庭を好む人によく出会います。
ここ数年のイギリスは、温暖化の影響で、夏の気温がイタリアやスペインのように上がり、また、暖冬も手伝って、以前よりも多くの品種を育てられる環境になっています。
そうは言っても、厳しい寒さに当たると痛んだり、枯れてしまうものも多いので、用心のためにカバーをかけたり、温室やガレージに入れるなどのケアも怠りません。

 

カミヤツデ


Tetrapanax Papyrifer(テトラパナックス パピリフェル)
アーキテクチュアルプランツ(造形的な美しさのある)の中でも、ガーデンデザイナーが好んで使うのがこのテトラパナックス。
幹の髄をコルクや造花材料、包装材、紙などに利用することから、日本では「カミヤツデ(紙八手)」と呼ばれています。

 

エンジェルズ トランペット


Brugmansia suaveolens(ブルグマンシア スアヴェオレンス)
木立朝鮮朝顔のことで、以前は草本性のものと同じく「ダチュラ」と呼ばれていましたが、イギリスでは区別するのが一般的になりました。
イギリス人は、自分の庭に欲しいと思った植物は、耐寒性があろうがなかろうが手に入れて、冬の間に移動したり、カバーをかけたりすることを厭いません。
庭の中でも家の中でも自分の理想を追求するからこそ、その中で過ごす時間をより楽しむのでしょう。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さん

ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。