カライトソウ
宿根草の見ごろがピークを迎える晩夏(イギリスはすでに夏の終わりを感じるほど、朝晩冷え込みます)の庭は見応えがありますよね。
中でも穂をつける植物は、風に揺らぎ、庭に躍動感を与えます。
初めて見た時、思わず手で触ってしまったこのリスのしっぽのようなカライトソウ(ワレモコウ属)。
イギリスの園芸店では、Sanguisorba hakusanensis ‘Lilac Squirrel’として販売されていますが、調べてみると、Sanguisoba hakusanensisの流通名がLilac Squirrel(ライラック色のリス)と書いてある文献もあります。
不明な時には、RHS(王立園芸協会)のサイトで確認しますが、やはり、Sanguisorba hakusanensis ‘Lilac Squirrel’として紹介されています(★)。
日本と韓国が原産地
hakusanensis(ハクサンエンシス)という名前がついているのは、日本の北陸地方にある活火山、白山(ハクサン)に由来します。
日本に住んでいたころには、園芸店でも見かけたことはなかったのですが、イギリスでは、比較的新しい品種として広く販売されています。
また、Sanguisorba hakusanensisは、Korean Barnet(コリアンバーネット)とも呼ばれます。
育てやすいオーナメンタルグラス
オーナメンタルグラスのPennisetum orientale ‘Karley Rose’=ペネセタム‘カーリーローズ’も同じくピンクのフワフワの穂をつけ、この時期、庭で人目を引きます。
高温多湿にも比較的耐える育てやすいグラスです。
著者プロフィール
白井法子 Noriko Shirai
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
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