自然なバーティカル ガーデン

どこから来たのか、デジタリス

石と石の間に自然にできた小さなギャップに植物が育っている様子はよく見かけますが、比較的背の高いデジタリス(フォックスグローブ)が育っているのは初めて見ました。
写真は私が暮らしている村にある教会です。
向かいの家にデジタリスが植わっていたので、風で飛んできたのか、または、そこに住むガーデニング好きのおじさんがタネを埋め込んだのかもしれません…。

 

プランティングポケット

 

 

 

 

 

 

 

風や鳥に運ばれ、自然とタネが隙間に入って芽が出るケースもあれば、人間が植えつけるケースもあります。
基本的にプランティングポケットとなるギャップは小さいため、既に育った植物を植えると重力で外に落ちてしまう可能性があります。
よって、タネ、またはできるだけ小さな苗を植え、壁の割れ目を覆うように育てることが理想的。
コンポスト(堆肥)をボール状に丸めて隙間に押し込みタネを植えるか、トレイにタネを植え、少し大きくなってから、そのまま植えつける人が多いようです。

 

ドライストーンウォール

反対側の壁には、ツルニチニチソウが隙間から顔を出していました。
イギリスにはドライストーンウォールと呼ばれる、モルタルなどの接着物を使わないで、石を積み重ねて作る伝統的な手法があります。
写真は典型的なものではありませんが、植物はもちろん、昆虫などのワイルドライフの住処にもなるので、‘環境にやさしい壁’として、広く愛されています。
バーティカル ガーデン(壁や柱など、垂直な面を利用した庭)は、小さな庭でのスペースの有効利用になります。

 

著者プロフィール

白井法子 Noriko Shirai

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。