イギリスの天気はここのところ荒れています。週末は、Storm Ciara (ストーム・キーラ)の影響で、突風が吹き抜け、月曜日は、アラレが降ったと思ったら、雪に変わり、うっすらと積もりました。この次は、Storm Dennis(ストーム・デニス)が控えているので、スノードロップの美しい時期だと言うのに、イギリス各地のガーデンは集客に悩んでいます。
写真は鉢植えのIris reticulata ‘Aida’ = アイリス・レティキュラータ‘アイダ’比較的新しい品種で、花は大きめ、ブルーにバターイエローの模様が映える。
ストームの名前の由来
ちょっと余談になりますが、イギリスでは2014年から、ストームに名前が付けられるようになりました(日本では〇〇号と数字が入りますが、アルファベット順で男性名、女性名と交互に付けられます)。名前をつけることで、人々の関心を引き、危険に備えて欲しいと気象庁が決めたことだそうです。
ストームの影響で若干ダメージを受けながらも、可憐に咲くIris reticulata ‘George’ = アイリス・レティキュラータ‘ジョージ’)。深みのあるバイオレットの花は香りも強い。
ミニアイリス
ミニアイリス(Iris reticulata)を含む早春咲き球根は、花期は短いものの、その美しい姿で、冬の寒さを忘れさせてくれるので、「春の宝石」と呼ばれます。中でも、この‘キャサリン・ホジキン’は根強い人気。グレーがかったペールブルーの花なので、庭に植える際は、少なくとも20球まとめて植えることでインパクトが出ます。
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
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