ハリネズミ愛

写真/©Jennifer Duncan (at RHS Harlow Carr)

写真/©Hedgehog Street and SiRA Studio

今週末は久しぶりに氷点下まで下がり、庭にも強い霜が降りました。寒くなると、ガーデナー達は、自分の庭に住む野生動物(ワイルドライフ)に餌を与え、彼らを守ろうとします。ガーデニングを愛するイギリス人は、庭に来る鳥や小動物をとても大切にするのです。中でも、ハリネズミは人気者。10年以上前からでしょうか、ハリネズミの減少を懸念して、「ハリネズミを守ろう」という運動が盛んになりました。Hedgehog Street(ヘッジホッグストリート)というチャリティー団体は、ハリネズミに優しい庭を造り(石壁の足元にハリネズミが通れる穴を設けてある)、人々に協力を求めています。

庭でのサポート

 

 

 

夜行性のハリネズミは、日中は茂みに隠れていて、夜になると、Hedge (ヘッジ=垣根や生垣)の下にあるミミズ、雑草の根などを食べて暮らします。自分の庭にハリネズミが住んでいるということがわかると、庭のオーナーは、彼らが過ごしやすい環境になるように、苦労を惜しみません。写真の池に設けられた坂は、ハリネズミが誤って池の中に落ちてしまった時に、水死せずに上がって来られるように作られたサポート。板にチキンワイヤー(六角形の目の金網)が張られています。

ハリネズミの家


ハリネズミの数が減ってしまった原因は幾つかあると言われますが、その一つは、以前に比べ、農業用池などの開発で、ハリネズミが生息できる場所が減っていること。また、護身法を知らないハリネズミは、路上で引かれてしまう可能性も高いことなどが挙げられます。実際、イギリスに来て当分の間、生きたハリネズミに出会うチャンスはありませんでした…写真は、Hedgehog Home(ヘッジホッグホーム)と言って、庭に置いてハリネズミが安心して休める場所を提供するためのものです。イギリス人のハリネズミ愛には脱帽です。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。