頼りになる白花

庭に花が少なくなるこの時期、今年も春から冬まで一年中ずっと可憐な白い花を咲かせてくれたと感心するグラウンドカバーがあります。写真はその挿し木、何でしょう。光沢のある常緑の葉は、冬でもほとんど痛まない優れもの。

正解はビンカ


正式名はVinca difformis ‘Alba’(ビンカ・ディフォミス‘アルバ’)です。ビンカには、Vinca major(ビンカ マヨール)とVinca minor(ミノール)があり、和名では、前者をツルニチニチソウというのに対し、後者はヒメツルニチニチソウと言われ、葉も花も小ぶりです。


このVinca difformis(ビンカ ディフォミス)は、地中海西側の地域が原産で、他のビンカに比べて耐寒性がないと言われますが、イギリスでは寒さの被害を受けた姿を見たことがありません。樹木や低木の下を好み、暑い夏もクリスマスも、本当に休みなく、花を咲かせ、ツボミを持ち続けます。

挿し木もカンタン


簡単に増えるのもビンカの魅力です。英名は、Periwinkle(ペリウィンクル)。
その生命力の強さから、魔除けとして使われることも。中世には、歯痛や喉の痛み、鼻血にも効くと重宝され、現在でも薬用ハーブとして扱われることもあります。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。