クリスマスイルミネーション

冬の間、どうやって収入を得るかというのは、一般公開している庭にとっての共通の問題です。毎年、規模がどんどん大きくなっていると感じるのがガーデンのライトアップ。ロンドンのキューガーデンやナショナルトラスト(歴史的建築物や自然保護の慈善団体)などの大きな庭をはじめ、イギリス各地で11月半ばから1月上旬までの約2ヶ月間、クリスマスイルミネーションのイベントが行われます。写真は、バッキンガム州のWaddesdon Manor(ウォデスドン・マナー)。真っ暗な庭で音楽に合わせて色を変えながら光るボールは、とても幻想的。子供はもちろん、大人もすっかり魅了されてしまいます。

植物もライトアップ

クリスマスイルミネーションというと、ライトアップされた建物、サンタやトナカイのオーナメントを思い浮かべる方もあるかも知れませんが、植物もカラーライトアップします。

ウィンターガーデンの中で枝を白く輝かせる、Rubus cockburnianus(バラ科キイチゴ属のルーバス)は、赤や青にライトアップ。


植物にライトを絡めて、まるでクモの巣のような雰囲気にしてあるところもありました。

今年のテーマは「ミュージック」

毎年、違ったテーマで行われるウォデスドンマナーのクリスマスデコレーション。今年はクリスマスソングにちなんだディスプレイでした。私のお気に入りは、チャイコフスキーのくるみ割り人形をテーマにした「The Nutcracker」。


テーブルの中央にはバレエシューズのケーキ。ライトは、割れたお皿やスプーンやフォークを使ったアート。


バレエダンサーやネズミの王様があしらわれたデコレーション。細部にまで心が配ってあります。


ウォデスドンマナーハウスに飾られるクリスマスツリーの数は13ケ。クリスマスデコレーションやイルミネーションを見に来る人の数は1シーズンでなんと19万人。2003年までは、夏が終わると、貯蔵品の状態を確認したり、磨いたりするために5ヶ月間マナーハウスを閉めていたそうですが、今では2日間でクリスマスデコレーションを完成させると言います。

2019年も残すところ、1週間あまりになりました。今年1年間、ブログを読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。

Merry Christmas and Best Wishes for 2020!

新年は、1月6日(月)からスタートする予定です。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。