先日友人と話している中で、イギリス人にとっての11月と言うのは一年の中で一番‘つまらない’月だという印象を受けました。寒さで言えば、その後の方が厳しくなりますが、「12月はクリスマスがある、1月はニューイヤーが始まる、そして2月はスノードロップが咲いて、庭に春を感じる」と。毎年クリスマス商戦が始まる時期が早まっているのは、そんな心理的な背景もあるのだと感じました。今年はハロウィーンが終わるのを待たずにクリスマスが始まりました。
週末に訪れたガーデンセンターには、すでにクリスマスツリーがズラーっと並んでいました。いろいろな種類のコニファを置いているところもありますが、Nordman Fir (コーカサスモミ)= Abies nordmannianaと呼ばれる、葉の落ちにくいタイプは根強い人気。
クリスマスツリーのお値段
気になるお値段はこんな感じ。樹木の背丈だけでなく、ボリュームも加味されます。
160-200cm 29.99ポンド(約4200円)
170-200cm 39.99ポンド(約5600円)
175-200cm 49.99ポンド(約7000円)
クリスマスツリー用のスタンドにディスプレイされ、気に入るものを選びやすくなっています。
ナチュラル系のオーナメント
大きなガーデンセンターでは「Santa’s Grotto(サンタズグロット)」と呼ばれる‘サンタの小さな洞窟’という意味合いの、小さな子供がサンタクロースに会える場所が設けられ、「クリスマスワンダーランド」、「マジカルキングダム」などと名付けられた店内のクリスマスコーナーには、大人もワクワクするような、個性的なツリーが並びます。
次回は、今年のクリスマスオーナメントの流行をお伝えします。
どうぞお楽しみに!
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
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