ピークを過ぎた植物を鑑賞する

ここのところ雨続きのイギリス。いや、イギリスだけでなく、世界各地で降水量がふえ、大雨による被害を受けているところが以前よりも多く報道されています。大雨が降ると庭は水浸しになり、ガーデニングどころではなくなってしまいますが、それでも長靴を履いて庭の手入れをしたり、「こんな天気だから自分の庭は忘れて」と一般公開している庭を訪れる人がいるのは、やはりガーデニング人口の多い国だと感じます。写真は、遠くから見ると、まるでシルバーの花のように見える、Sinacalia tangutica(シナカリア・タングチカ:シナは、中国のことで、中国北部原産の宿根草)。キイロの花が咲いているピーク時よりも、モノトーンの姿が美しいと感じます。

 

植物識別テスト

庭を歩いていて、園芸の勉強していた留学時代に苦労した、「プラントアイデント(植物識別)」テストを思い出しました。樹木、低木、宿根草、球根から雑草まで…植物の形から何の植物かを判明し、用紙に学名で記入するものでした。「花が咲いている時に識別できるのは当たり前で、花後の姿からも、植物を想像できるようにならなくてはいけない」という厳しい先生もいましたが、ピークを過ぎたこの時期は、色に邪魔されずに、植物のフォルムの美しさをじっくり鑑賞できるということも教わりました。

 

Echinops(エキノプス)= ルリタマアザミ

 


Artichoke(アーティチョーク)= チョウセンアザミ

 


Agapanthus (アガパンサス) = ムラサキクンシラン

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。