今回は、夏休みで訪れたイタリアの話題です。イタリアと言うと、ローマ、フィレンチェ、ベネチアなどがメジャーですが、ローマのあるラツィオ州からそんなに遠くない、アブルッツォという州を訪れました。ここは、アドリア海に面するビーチと3つの国立公園が共存する、海と山の両方を楽しめる場所です。海岸で新鮮なシーフードを食べ、10分も車で走るとこんな景色が見えてきます。正面に見えるのはオリーブ。右奥には、ワイン醸造用のブドウ園が広がります。
教会のガーデン
教会の中庭は、コニファのトピアリーが中心のフォーマルガーデン。バラも咲いていました。
イタリアの教会らしいと思ったのが、ガーデン内に飾られた十字架とキリスト。こんもりとした足元には、多年草のSedum reflexum(サカサマンネングサ)。
ちょうど結婚式が行われていたので、写真を撮らせてもらいました。ウェディングフラワーは、バラ、アジサイ、トルコキキョウにカスミソウ、ユーカリ、アスパラガスをあしらったもの。イギリスでも見かけそうな組み合わせです。
結婚式のゲストが新郎新婦に祝福の気持ちを込めてまく、伝統的な「ライスシャワー」。お米と一緒にランとアジサイの「フラワーシャワー」も用意されていました。ライスシャワーには、「食べ物やお金に困りませんように」という願いが込められているそうです。
家庭のガーデン
キッチンからそのまま出られるテラスには、太陽の恵みをしっかり受けて育ったバジルの鉢植え。トマトとの相性抜群で、カプレーゼ(モッツァレラチーズ、トマトとバジルのサラダ)には欠かせません。大きな葉をさっと摘み取って、使えるのが嬉しい。
パレットを上手に利用したポットスタンド。バジルはもちろん、ミントの鉢などが3つずつ並んでいました。真似してみたい、おしゃれな廃材利用です。
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
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