ワイルドフラワーと麦畑

イギリスのガーデニングは、ますます「ワイルド」、「ナチュラル」なものが求められる傾向にあります。環境保護に前向きなイギリス人にとって、ワイルドフラワーメドウ(野生植物の咲く草原)は、自然の一部であり、その光景を自分の庭にも再現し、ワイルドライフ(野生動物や昆虫)に優しい環境を提供しようという人が増えています。

コーンフラワー Centraurea cyanus


様々な種類の野生植物が咲く草原は「ワイルドフラワーメドウ」と呼ばれます。写真のコーンフラワー(ヤグルマギク)は、中でもより人気(ブルー以外は栽培品種)。理由は、どんな土壌でも育てやすく、ポリネーター(受粉媒介者)であるミツバチがより好んでやってくるから。また、食用なので、サラダに入れたり、紅茶に入れたり。トワイニングス社のレディーグレイに入っている青い花弁はよく知られていますよね。

ナップウィード Cantaurea nigra

同じ、ヤグルマギクの仲間でも、アザミのような紫がかったピンクの花を咲かせます。ミツバチやチョウチョだけでなく、フィンチなどの小鳥も魅了します。

ティーゼル Dipsacus fullonum


ユニークなフラワーヘッド(頭状花)は、ドライフラワーにして、クリスマスデコレーションにもよく使われます。和名はオニナベナ。

ムギ類


この時期美しいのは、ワイルドフラワーだけではありません。一面に広がる小麦やライ麦のフィールドは、イギリスらしい風景の一つです。国内の食用需用量の3倍近い量が生産されているとか!

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。