Britain in Bloom ‘Summer 2019’

ガーデニング大国であるイギリスでは、ガーデンデザインナーやプロのガーデナーなど、園芸を仕事としている人を対象とした、チェルシーやハンプトンコートフラワーショウなどとは別に、国民誰もが参加できるガーデニングイベントがいろいろあります。「Britain in Bloom = ブリテン・イン・ブルーム」とは、毎年200,000人とも言われるボランティアが参加し、街をあげて花の溢れる空間を作ろうという催しです。元は、イギリス観光局によって1863年に始まったガーデニング活動ですが、2002年からは、RHS(英国王立園芸協会)が主催者となっています。

スタンド不要!

車で街を走っていると、各村に入る入り口のコンテナや花壇が華やかになり、「今年もBritain in Bloomが始まるなー」と思うですが、今年は、新鮮な植栽に出会いました。要らなくなった椅子に植物を植え込んだディスプレイです。椅子を使うと、鉢を載せるスタンドを使う必要がなくて、すっきり。


色鮮やかなビオラやディアスキアにセダム‘マトローナ’やヒューケラ‘ミッドナイトローズ’。


洒落た脚のついたアンティークのチェアーに、ダイコンソウ‘レディーストラスデン’が雰囲気よく植わっている。培養土に植え込み、表面は水コケで覆ってある。


バコパとヒューケラの鮮やかなゴールデンリーフに、カリブラコアやフクシアの赤い花が映える。

イギリス中部にある、リンカンシャー州のStamford(スタンフォード)で撮影。映画のロケにも使われるような美しい街並みで知られています。その景観を失わず、植物だけが目立ちすぎずに、建物と調和するように配慮されたディスプレイ。黒一色の不動産屋の入り口が華やかな植栽をより引き立てていました。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。