白壁にブルーのドアと窓枠。そこに見事に咲いているクレマチス・モンタナを見かけて、思わず車を停めて家をノックしました。「あんまり素敵なので写真を撮らせてください」というと、「そんなことを言ってもらえてとても光栄だわ」と奥さんが玄関から出てきてくれました。イギリス人は、見栄でなく、自分のため、家族のために庭を手入れしますが、その結果、道行く人までも楽しませてくれます。
思い切って剪定したのがよかった!
このご家族が移り住んだのは12年前。もともとモンタナはあったそうですが、あまりにも野生化していたので思い切って剪定すると、どんどん花をつけるようになったとのこと。ドアも相性の良いブルーに塗り替えたとか。
こちらのお宅は石壁にグレーのドアで落ち着いた雰囲気。チキンワイヤーで誘引されたモンタナは年々勢いを増して、家の側面も覆っています。
目隠しに
レンガの壁に白のモンタナ。イギリスのゴミ箱は3種類あって、黒が一般ゴミ、グレーがリサイクル、緑がガーデニングで出た植物性のゴミです。クレマチスで壁の上部を覆うと、見た目が悪いゴミ箱の周りも華やかに。
パーゴラに
パーゴラに這うクレマチス・モンタナ‘エリザベス’。バニラ、またはアーモンドの甘い香りが強い品種で、パープルがかった葉も魅力的。成長が早く、半日陰にも耐えるので、フェンスや覆ってしまいたい壁にもオススメです。
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス