クリスマスが近づくと、玄関にリースを飾る家がたくさん見られますが、最近ではイースターリースを見かける機会が多くなってきました。春なので、キイロやピンクの花やイースターに欠かせない卵を使ったカラフルなものが目立つ中、今年一番気に入ったのはこれ↑。
キリストの復活をお祝い
グレーのドアにグレーのリボン。卵もナチュラルカラーのものだけで仕上げた上品なイースターリース。玄関先のスタンダード仕立てのベニカナメモチの芽が吹き始めたところでした。この家の奥さんに聞くと、去年からイースターリースを始めたとのこと。キリストの復活をお祝いする「イースター」はキリスト教信者にとってはとても大切な日で、純粋にお祝いしていることが伺えます。
ナチュラル志向
デパートやスーパーのイースターディスプレイも、自然な雰囲気を大切にしたナチュラル志向が中心のようです。写真の植物はアーティフィッシャルですが、ユーカリの葉やヤナギの枝を花瓶にあしらって、イースターエッグを飾るのも参考になります。
イースターエッグ
金曜日(イースターフライデー)に処刑されたキリストが日曜日(イースターサンデー)に復活することから、生命の象徴とされる卵がお祝いに用いられるようになったそうです。鳥の巣をイメージした枝に吊るされたイースターエッグは老舗デパートのディスプレイ。チョコレートで作られたイースターエッグを庭のあちこちに隠し、子供達が競って探しあう「エッグハント」がイギリス各地のガーデンで行われています。
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス
『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。