プロのカメラマンが指南! 秋のおすすめガーデン&写真撮影のコツ

埼玉県毛呂山町 
斎藤よし江さんの手がける
ガーデンカフェグリーンローズのお庭
(11/13 7:15am)

 

オータムガーデン巡りのすすめ

9月の園芸作業は、バラの手入れや球根類の植え替え、ビオラのタネまきと山ほどあります。僕は園芸家ではないので、それらの作業写真や、庭で咲いている原種シクラメンのヘデリフォリム、グラエカム、少し咲いているオキザリスなどを撮影してわざわざブログにあげるのも……と思っていました。
さて、今月は何をテーマにしようかと悩んでいたところ、園芸ガイドの秋号の巻頭企画に僕の撮影した「オータムガーデン」がありました。「そうだ、これだ!」という事で、今月のブログは「オータムガーデン写真講座+この秋おすすめのガーデン紹介」にしました。この秋も引き続きの自粛ムードでずっと家の中にいても、気は滅入るばかり。運動不足解消のためにも、気持ちのよい秋の庭に散歩がてらカメラを担いで撮影に出かけると言うのもいいのではないでしょうか(もちろん、マスク着用で!)。

 

キーワードは「逆光」

秋の庭は、グラス類や葉が紅葉する植物、枯れた姿の美しい宿根草などを多用して作られているので、春の生き生きとした生命感あふれる庭とはまた違う美しさを見ることができます。秋に美しさが増す植物を上手く撮るポイントは、ズバリ「逆光」です。紅葉した葉も逆光ぎみの光で撮影すると赤や黄色が強調されるし、枯れたまま立っている宿根草も存在感がぐんと増します。
グラス類は逆光で撮ってこそ美しい植物ですので、庭を歩いているときはいつも太陽の位置に注意してください。自分の視線の先に太陽があれば逆光の状態で庭を見ているという事になります。


カメラポジションの見つけ方

そして美しいと感じられるシーンに出会ったら、その中で主役になる植物が一番きれいに見えるポジションを探してください。見つけ方は簡単。主役の植物を見続けながら背伸びしたり、しゃがんだり、右に動いたり、左に動いたりしてみると「あっ、ここだ!」と思うところが必ずあります。そこが主役の植物に一番美しく見える角度で光が当たっているところで、カメラポジションです。
後は見つけたポジションでカメラを構えてシャッターを切れば、美しい秋のガーデン写真のできあがりです。

 

撮影時間も大事です!

撮影する時間帯の光によって写真のできは違ってきます。僕のおすすめは、早朝か夕方です。と言っても春は朝も夕方も6時の光がベストですが、秋は朝は8時くらいまできれいだし、夕方も3時くらいから良い光になりますのでそれほど難しくはないと思います。秋晴れの午後に美しい「オータムガーデン」撮影にチャレンジしてみてはいかがですか。

 

 

 

埼玉県毛呂山町 斎藤よし江さんの手がける
ガーデンカフェグリーンローズのお庭
(11/13 7:15am)

駐車場からガーデン入り口に向かって右側の土塁が斎藤さんご自慢のグラスガーデンになっています。早朝の光が画面右斜め後ろからさして主役のミューレンベルギアの穂先を赤く染めていました。
今年の秋のオープンガーデンは10/17(土)から11/16(月)の土、日、月曜日の11時から17時までに決まりました。
ガーデン内には数カ所に消毒薬も準備してあるそうです。マスク着用で大声でのおしゃべりはご遠慮下さいとのことでした。

 

神奈川県愛甲市の服部牧場
ガーデナー・平栗智子さんの手がけた
圧巻のグラスガーデン
(11/10 3:00pm)
このガーデンは西側に高い木があって午後早い時間には日陰になります。日陰になった瞬間のグラスと宿根草が本当に綺麗でした。このガーデンは牧場の中です。入場は無料で営業時間は10時から17時、詳細はホームページをご覧下さい。

 


山梨県北杜市清里 萌木の村
ポールスミザーさんの、ナチュラルながら
さすがのグラスと宿根草使いの庭

(10/30 5:30am)
清里の朝5時は本当に寒かったけど、その分信じられないくらいの紅葉の素晴らしいお庭でした。画面右から朝陽が当たりだした瞬間にシャッターを切った写真です。植物の選び方がいかにもポールさんらしくてため息をつきながら撮影をしていました。
開園時間 10:00〜18:00(夏季) 10:00〜17:00(冬季)
※夏季:5月~11月/冬季:12月~4月
無休

 

横浜市中区横浜みなとみらい21の中の新港中央広場
(6/4 6:00pm)
オランダ人のガーデナー、ジャクリーン ヴァン デルクルートさんによって作られた横浜のビル街の中のオアシスのようなガーデン。グラスと宿根草のエキスパート的ガーデナーの平工詠子さんのSNSの投稿でこの庭を知り、翌日の夕方には撮影に行っていた、今僕のなかで大注目のお庭です。10月になって天候が安定してきたらすぐにでも飛んで行きたいと思っています。公共の広場ですから開園時間も閉園時間も入場料もありません。

 


千葉県八千代市の京成バラ園
(5/24 6:00pm)

バラの撮影でいつもお世話になっている京成バラ園の村上敏さんのバラとグラスと宿根草のコラボレーションの見事な花壇。この写真は今年の春に撮影したものですが、秋も奥のつるバラ以外は同じ様に咲いているはずです。秋バラもきれいに咲いていますからぜひお越し下さい。
9月〜11月 無休 入場料 10月・11月大人 1000円
開園時間9:00〜17:00

 

著者プロフィール

今井秀治  Hideharu Imai

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フリーのフォトグラファー。
旅行雑誌の取材で行ったイギリスで、ガーデニングの魅力にはまり、仕事も園芸雑誌が中心に。
「趣味はバラとクレマチス、クリスマスローズの収集。最近は小球根も加わって、庭は足の踏み場もない状態です。主婦の友社の『ガーデンローズカレンダー』は毎年好評でライフワークのようになっています」
https://www.facebook.com/hideharu.imai