重症化する一方!? 宮崎の育種ビオラ病

宮崎県の育種家、コオロギノブコさん作出の
細い花弁が魅力的で、最高にきれいな花

 

『園芸ガイド2020冬号』でも紹介中の注目ビオラ

2019年最後のリレーコラムは、宮崎の「育種ビオラ」の話です。
もう10年以上前から、そういうビオラがあることは花好きの知り合いから聞いたり、有名な園芸店で見せてもらったりして知ってはいました。
ホームセンターで高知県の見元園芸のウサギの耳のような花形のビオラを見つけては買ってきて、寄せ植えに使ったりもしていました。
でもそのころは見元園芸以外のビオラを手に入れたいと思っても、近くに販売している園芸店がなかったのです。
それらの発信地はどうやら宮崎県が中心のようで、ふらっと行ってみるには遠すぎますし、撮影したいと思ってもなかなかその機会は訪れませんでした。

それが2017年の3月に、銀座のファンケルビルの屋上庭園で行われるという育種ビオラの展示会の話を聞いて、カメラを持って行ってみたのです。
そこには想像していたものをはるかに超えたかわいらしくきれいな花ばかりで、すっかり魅了されてしまいました。
それからというもの、秋から春のビオラのシーズンが終わるまで、いちばん気になる花は「育種ビオラ」になっているのです。

 

宮崎ビオラは魅力たっぷりの個性派ぞろい

育種ビオラの撮影は、2017年はファンケルの展示会と滋賀県の「ローザンベリー多和田」での「パンジー ビオラ フェスティバル」。2018年はファンケルの展示会と、群馬県のサトウ園芸でオリジナルパンジーの‘ドラキュラ’を撮らせてもらい、その後再び「ローザンベリー多和田」へ。
そして2019年の2月、ついに念願の宮崎に行ってきました。宮崎市の園芸店「アナーセン」で毎年行われている「個人育種パンジービオラ作品展」です。
そのときの写真は、現在発売中の『園芸ガイド2020冬号』に、写真と文章で詳しく紹介されています。
宮崎では個人育種家の川越ROKAさんにもお会いできてお話を伺ったり、花の特徴の解説をしていただき、ますます〝育種ビオラ病〟が重症化してきてしまった気がします。

最近ではSNSを見ていても、バラ好きの友人たちも「育種ビオラ」を話題にして投稿していますし、全国各地でも「育種ビオラ」を扱い始めた園芸店もふえたよう。
有名な育種家さんの花はインターネットでも買えるようになり、いよいよ「育種ビオラ」の時代が来た感じがします。
僕も年が明けたらまたこの進化し続けるかわいらしくてきれいな「育種ビオラ」を求めて、撮影のために走り回る予定です。皆さんも園芸店でこの花を見つけたら手にとってよ〜くのぞき込んでみてください。
きっと僕のように〝育種ビオラ病〟を発病して、また冬のシーズンの楽しみがひとつふえると思いますよ。

2019年もリレーコラムをご愛読いただきありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

 

 

石川園芸さんの青が美しいビオラ、‘レディ’。
その中でも特別にきれいな青色が出ている花。

 

石村あさみさん作出の ‘みつばちの羽音 ブルービー’。

 

コオロギノブコさん作出の花。
女性的で美しいフリル、本当にうっとりするほどきれい。

 

大牟田尚徳さんの‘エボルベ’。
2019年11月にハウスにうかがったときの、すばらしいストライプの親株がずらりと並んださまは圧巻でした。
(この花はアナーセンさんの棚で見つけて我が家に連れ帰ってきた宝物です)

 

著者プロフィール

Hideharu Imai 今井秀治

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フリーのフォトグラファー。
旅行雑誌の取材で行ったイギリスで、ガーデニングの魅力にはまり、仕事も園芸雑誌が中心に。
「趣味はバラとクレマチス、クリスマスローズの収集。最近は小球根も加わって、庭は足の踏み場もない状態です。主婦の友社の『ガーデンローズカレンダー』は毎年好評でライフワークのようになっています」
https://www.facebook.com/hideharu.imai

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