原種シクラメン、ケープバルブ……。希望を与えてくれる秋の植物たち

Polyxena longituba
ケープバルブの中で、この時期の一番人気のポリキセナ。
今回のご紹介するポリキセナは葉の細い、ロンギチューバ。

 

すがすがしい秋晴れを待ち望んでいたものの……

秋と言えば、夏の暑さもひと段落し、さわやかな青い空の下、「スポーツの秋」に、「食欲の秋」、そして「読書の秋」などを満喫。
山へ行けば葉は紅葉で赤く染まり、足元ではすすきが風に揺れる……。
今年の秋も、そんなふうに最高に気持ちのよい季節のはずでした。
が、僕の住まいがある千葉県は、今年、毎週のように台風が関東地方を直撃し、至るところで甚大な被害が出てしまいました。
僕の家はなにごともなく済んだものの、雨の日が続き、カメラマンとしては秋の撮影もままならない不安な日々でした。
本来ならバラ園に行って秋バラを撮ったり、ナーセリーにうかがって原種シクラメンや球根の撮影で忙しい時期のはずなのに……。

 

改めて「植物のがもつ偉大な力」を実感

今年は撮影に行く前に、秋バラが終了なんて事になったらどうしよう……などと思いながら部屋の中から庭を見ていたら、原種シクラメン・ヘデリフォリウムがあちこちの棚で咲いていました。
数日後には秋咲きの原種シクラメン・シプリアム、シリシウムも咲きだし、別の棚ではネリネも咲いています。
そして、現在発売中の『園芸ガイド2019秋・特大号』でも特集している「ケープバルブ」(南アフリカ~ナミビア南部に自生する球根類)。
うちでは駐車場の隅にケープバルブのケースがありますが、半月前は土しか見えなかったビニールポットの中で、緑の新芽が伸び始めました。
そのとなりのケースではオキザリスのつぼみがたくさんついています。
facebookを見れば、何軒かの園芸店で早くも育種ビオラが並び始めているよう。
異常気象に見舞われても、植物は確実に季節を進めていることを感じて、希望が湧いてきました。

週間天気予報を見てみると、10月末からは各地で晴れマーク!
しばらく本来の秋らしい気候になってくれるようで、少しほっとしました。
ようやく、約束してある秋咲きの小球根とグラスの庭、秋バラの撮影に向かえそうです。

 


Strumaria truncata
こちらもケープバルブ。
まさに「美人さん」な、ストルマリア・トルンカータ。

 


Nerine
ネリネはボリュームもあってきれいだし、花期も長いので大好きな花。
おすすめですよ。

 


Cyclamen cilicium
小輪で花茎が細くて咲いている姿が美しい、原種シクラメン・シリシウム。

 


Natchitoches Noisette
10月23日、晴れたので「佐倉草ぶえの丘」に行ってみたら、かわいらしいバラ‘ナキトッシュ ノアゼット’が咲いていました。

 


Prosperity
秋の花もきれいなバラ‘プロスペリティ’。

 

著者プロフィール

Hideharu Imai 今井秀治

4g_mg_2109

フリーのフォトグラファー。
旅行雑誌の取材で行ったイギリスで、ガーデニングの魅力にはまり、仕事も園芸雑誌が中心に。
「趣味はバラとクレマチス、クリスマスローズの収集。最近は小球根も加わって、庭は足の踏み場もない状態です。主婦の友社の『ガーデンローズカレンダー』は毎年好評でライフワークのようになっています」
https://www.facebook.com/hideharu.imai

『2019 ガーデンローズカレンダー』の
ご注文はこちら→