庭への思考が変わりつつある!?

栃木県那須郡の「ガーデンショップ リーフハウス」の庭

 

岩手の「イーサゴ ナーセリー&ガーデン」にて

先日、『園芸ガイド』の取材で、久しぶりに岩手のクレマチスのナーセリー「及川フラグリーン」が営むプランツショップ「イーサゴ ナーセリー&ガーデン」にうかがいました。
その際、クレマチスの生産・育種家である及川洋麿さんと、庭について話していたときのことです。

僕はこの数年、親しくしているベテランガーデナーさんたちのお庭で、少しずつ宿根草やクレマチスの割合がふえていたり、きれいなグラスを見かけたり、カラーリーフが目立ったりと、庭の様子が少し変わってきたように感じることがありました。
庭は、それを作る人の成長とともに変わって行くものだと思えば当たり前のことなのかもしれないし、撮影する側の僕もそういう「大人のお庭」は好きだから、その傾向は大歓迎です。

ただ、洋麿さんによると、最近「イーサゴ」の庭に来る若い人たちは好みの傾向が変わってきていて、「あまり花はいらない」、「花が咲き過ぎるのは好きではない」と言う人がふえてきていると言うのです。
僕は単純に若い人は花が好きで目一杯咲かせて、年齢と共に庭から花が少しずつ減っていくものと思っていたので、これはとてもショッキングな話でした。

以前、工業化が過度に進んだドイツの都市では、人々はもはや花では癒やされなくなり、公園の庭は雑草だらけになっているという内容のテレビ番組を見たことがありますが、日本の若者もそんな気分なのでしょうか。

 

花の庭で得られる「癒やし」もぜひ!

庭は園芸を楽しむ場から癒やしの場へと変わって行ってしまうのかと思うとちょっと寂しい気もするし、もしかしたら単純にその方がオシャレだからという話なのかもしれませんが……。
つるバラでもなんでも思いっきり咲かすのが好きなオジさんカメラマンとしては、「若い人ももっとちゃんと花を見て、そのかわいらしさに癒やされてください」と叫びたいというのが正直な気持ちです。

 


北海道の「大森ガーデン」


福島県の小泉邸の庭


埼玉県の「ガーデンカフェ グリーンローズ」


福島県 森の風

 

著者プロフィール

Hideharu Imai 今井秀治

4g_mg_2109

フリーのフォトグラファー。
旅行雑誌の取材で行ったイギリスで、ガーデニングの魅力にはまり、仕事も園芸雑誌が中心に。
「趣味はバラとクレマチス、クリスマスローズの収集。最近は小球根も加わって、庭は足の踏み場もない状態です。主婦の友社の『ガーデンローズカレンダー』は毎年好評でライフワークのようになっています」
https://www.facebook.com/hideharu.imai