バラを撮影するときのマナー

Queen Crest (M)
クイーン クレスト
クイーン エリザベス × クレステッド モス(シャポー ド ナポレオン)と言う超良血の花。
なるほどきれい。

 

きれいなバラは写真に残したい

今月はバラ園での撮影マナーの話をしたいと思います。
5月中旬、よく晴れた日の夕方、京成バラ園でのことです。

いつものように撮影には少し早い時間にバラ園に着いて、コンディションの良いバラを探しながら園内を歩いているとき、イングリッシュローズのエリアで本格的な一眼レフに望遠レンズをつけて、低い姿勢で撮影している女性を見かけました。
そのときはすごく熱心に撮っているので、きっとバラ好きの方なんだろうなと思いながら、その場を後にしてバラさがしを続けました。

 

奥まった場所で咲いているバラの撮影をしていると…

やがて時間も午後5時を過ぎて人もすっかり少なくなってきたので、僕も本格的に撮影開始です。
先ほどから気になっていたモスローズ ‘カンバーランド ベル’ は、園路から2mほどの花壇の中のほうで枝を広げて咲いているので、園路から写真を撮ることはできません。
まわりに人がいないことを確認して、手前の枝を折らないように注意しながら中に入って行くと、やはりカンバーランドベルはかわいらしい顔で咲いていました。
太陽の位置もピッタリ、半逆光で後ろの葉が明るい緑色に透けています。

そのきれいな花を中心にして撮るために、近くの花がらや枯れた葉を取って、さあ撮影開始と思った瞬間。
後ろのほうから「花を触りながら撮るのはどうかと思います」と、女性の声が。
振り返ってみると、先ほど熱心にバラを撮影していたあの女性でした。

その方の言うとおりなので、「すみません」と謝り、首から下げている京成バラ園の撮影許可証を見せながら、バラ園の依頼で来ているカメラマンですと伝えると、彼女はびっくりしたような顔で「余計なことを言ってすみませんでした」とおじぎをして行ってしまいました。

 

マナーを守りながら美しいバラの撮影を

その後、カンバーランドベルの撮影を終わらせて園路まで戻り、カンバーランドベルのほうを改めて見てみると、確かにあんなところまで入り込んで写真を撮っている人間がいたら注意するのが当たり前だなと思いました。

なかなか知らない人に声をかけることは勇気のいることだとは思いますが、写真に夢中になるあまりに、マナー違反をしている方が多いのも現状です。
自分に声をかけてくれたあの女性には、これからも自分勝手な撮影をしている人に注意していただけるとありがたいなと思いながら、残りの撮影をした美しい夕方の出来事でした。

 


Aennchen von Tharau (A)
エンシェン フォン ターラウ
最近注目度が上がっている、ゲシュウィント作出の美しいバラ。

 


Cora (G)
コーラ
昨年、京成バラ園のガリカローズのエリアで見せてもらって一目惚れしたガリカローズ。

 

Cumberland Belle (M)
カンバーランド ベル
最近ではいちばん人気があるかもしれないモスローズ。

 

 

著書プロフィール

Hideharu Imai 今井秀治

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フリーのフォトグラファー。
旅行雑誌の取材で行ったイギリスで、ガーデニングの魅力にはまり、仕事も園芸雑誌が中心に。
「趣味はバラとクレマチス、クリスマスローズの収集。最近は小球根も加わって、庭は足の踏み場もない状態です。主婦の友社の『ガーデンローズカレンダー』は毎年好評でライフワークのようになっています」
https://www.facebook.com/hideharu.imai

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