今年のバラの開花はカメラマン泣かせ

ジュリエ ドゥ クルドネ
Julie de Kludner
1847年  Laffay作出

 

バラの撮影シーズンが始まった! はずが……

今年に入ってこのコラムの書き出しは、天候不順、異常気象と気候の話ばかりだったので、今月は何か違う話で始めようと思っていたのですが、今月もやはり異常気象の話になりました。

例年だと、4月頃に「今年はどこのバラ園に行こうかな」とか「どんなバラに出合えるかな」なんて考えながらバラの撮影スケジュールを立てだします。
通常の気候ならば、ゴールデンウィーク中に神奈川県の「横浜イングリッシュガーデン」に行って、次は同じく神奈川県にある「花菜ガーデン」。
5月15日前後は大阪府の「ひらかたパーク」でオールドローズ三昧になり、千葉県の「京成バラ園」のと岐阜県の「花フェスタ記念公園」が5月20日過ぎ。
次が千葉県の「草ぶえの丘」、5月末から6月頭が新潟県の「国営越後丘陵公園」と栃木県那須町の「コピスガーデン」と、楽しいバラの撮影の旅が続くのですが……。

 

想定外の開花に右往左往

今年はゴールデンウィーク中に「ひらかたパーク」でオールドローズが満開になってしまったり、「京成バラ園」も「草ぶえの丘」も早咲きの品種が見頃を迎えてしまいました。
しかも4月中に何度も激しい雨が降ったり、5月に入ると今度は気温の高い日が続いたりして、花も暑がってすぐに終わってしまうという、今年はカメラマン泣かせのバラのシーズンになりそうで、困ったり焦ったりしています。

 

バラが咲くころの理想の気候とは

以前、イギリスに取材に行った際、向こうの人は春の晴れた日のことを「マイルド」と表現していました。
でも本当にそうで、朝5時に撮影をはじめて8時まででも9時まででも、ずっと爽やかな朝が続くし、夕方も夜7時を過ぎてもあたりはまだ優しい光に包まれていて、美しい写真が撮れるのです。
あっという間に日が高くなってギラギラの直射日光にさらされる最近のこの国のバラのシーズンとは大違いです。
イギリスのような爽やかな気候の中、ゆっくりとバラと向き合って撮影してみたいと思う今日この頃です。

 


プチ リセット  Petite Lisette
1817年  J.P.vibert作出

 

キャプテン ジョン イングラム  Capitain John Ingram
1854年 Laffay作出

 

スュルパス トゥ Surpasse Tout
1811年以前 作出者不明

 

6:00a.m.のコピスガーデンの庭
早朝の柔らかい逆光に、ブルーのネペタとピンクのフレンチローズが浮かび上がる

 

著書プロフィール

Hideharu Imai 今井秀治

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フリーのフォトグラファー。
旅行雑誌の取材で行ったイギリスで、ガーデニングの魅力にはまり、仕事も園芸雑誌が中心に。
「趣味はバラとクレマチス、クリスマスローズの収集。最近は小球根も加わって、庭は足の踏み場もない状態です。主婦の友社の『ガーデンローズカレンダー』は毎年好評でライフワークのようになっています」
https://www.facebook.com/hideharu.imai

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