バラを追いかけるシーズンの始まり
「スノードロップが咲きだした」「シクラメンコウムだ」「ムスカリが可愛い」「春ですね」なんて言っていたと思ったら、あっという間にチューリップが咲きだして「庭が賑やかになってきたな〜」なんて思っていたら、もうバラの季節が目の前まで来ていますね。
我が家のモッコウバラも咲きだしたし、京成バラ園では、‘カナリー バード’ が黄色い可憐な花を枝いっぱいに咲かせていました。
‘カナリー バード’ の次は、ロサ・キネンシス・スポンタニアなどの原種のかわいいバラが次々に。
そして、ピンクの可愛いチャイナローズが咲けば、次はいよいよお待ちかねのオールドローズの出番です。
誰もいない静かな朝の光りの中、あるいはお客さんが帰った後の静けさの中のバラ園で、一人でオールドローズを撮影できる幸福な時間がもうすぐそこまできています。
千葉県の「京成バラ園」や「草ぶえの丘 バラ園」、神奈川県の「花菜ガーデン」や岐阜県の「花フェスタ記念公園」が、5月初旬から中旬、その後は新潟県の「国営越後丘陵公園 香りのばら園」。
6月に入ると、栃木県の「コピスガーデン」、さらに軽井沢や東北の庭へ。
そして7月初旬の北海道の「岩見沢バラ園」まで、約2カ月半の長く楽しい僕のオールドローズ撮影の旅は続くのです。
カナリーバード Canary Bird (R.xanthina) 1907 イギリス
バラのシーズン到来を告げる誰からも愛されるバラ
ロサ・キネンシス・スポンタニア R.chinensis spontanea
1983年、荻巣樹徳先生によって再発見されるまで、幻のバラと呼ばれていた中国のバラ
エルモサ Hermosa (ch) 1837 Marcheseau フランス
可愛いチャイナローズの中でも一番の美人さん
紫玉 Shigyoku (G) 19世紀後半 日本
唯一の日本生まれのミステリアスな、でもとっても綺麗なガリカローズ
著書プロフィール
Hideharu Imai 今井秀治
フリーのフォトグラファー。
旅行雑誌の取材で行ったイギリスで、ガーデニングの魅力にはまり、仕事も園芸雑誌が中心に。
「趣味はバラとクレマチス、クリスマスローズの収集。最近は小球根も加わって、庭は足の踏み場もない状態です。主婦の友社のローズカレンダーは毎年好評でライフワークのようになっています」
https://www.facebook.com/hideharu.imai