早春からこのブログでも綴ってきた春の球根類〜スノードロップにはじまり、スイセンやムスカリ。イギリスは、これから、ブルーベルの季節へと入っていきますが、その他にも、スプリング・ジュエルと総称され、小さな宝石のように咲く、ウッドランドなどに向く植物が見頃を迎えています。写真は、コリダリス・ソリダ‘ジョージ ベーカー’。キイロやブルーのコリダリス(ケマンソウ)はよく目にしますが、珊瑚のような鮮やかな赤色は、庭の中でも目を引きます。
可憐な姿で根強い人気のウッドランドアネモネ
春咲き球根の中でも、ウッドランドアネモネ(アネモネ・ネメローサ)は、嫌がる人がいないと言っても過言でないほど、イギリス人が愛する春の植物の一つです。後方の ‘ロイヤルブルー’は、名前に相応しく、上品で気高い雰囲気。
シェークスピアの歌劇にも登場するクックーフラワー
Cardamine quinquefolia(カーダマイン・クウィンクウェフォィリア)と呼ばれる、タネツケバナの一種。Cuckoo Flower(クックーフラワー)とか、Lady’s Smock(レディーズ スモック)などと呼ばれ、たくさんの品種があります。カッコウの鳴く4月から5月に薄いラベンダーの花が一面に咲くと、まるで女性の肌着のように見えるというのが名前の由来とか。
スプリング・ジュエルと呼ばれる植物は、大抵がグランドカバーに最適で、シダやホスタなどとの足元に植えるのもオススメです。
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス