母の日はガーデンへ

毎年、日にちが変わるイースターに合わせて変動するイギリスの母の日については、以前にも触れたことがあります。昔は、Mothering Sunday(マザリングサンデー)と呼ばれ、メイドたちが1年に1回、母親に会うために帰省を許された日曜日だったいうのが背景。今では、アメリカ式にMother’s Day(マザーズデー)と呼ぶ人も多くなっています。母の日のお祝いの仕方はいろいろありますが、お母さんやおばあちゃんと一緒にガーデンを訪れるという人も少なくありません。

スイセンとムスカリ


チューリップが咲き誇るには一足早いこの時期。主役のスイセンに加え、ムスカリなどの小さめの球根が庭を彩ります。黄色と紫のコントラストは春らしく、この組み合わせの寄せ植えは、ガーデンセンターだけでなく、スーパーの店頭にも並び、母の日のギフトとしても多く出回っていました。

人気のムスカリ

一般的なMusucari armeniacum(ムスカリ・アルメニアカム)はどんどん増え、葉が多いため雑草のように思われがちですが、少し背が高めでツートンカラーのMusucari latifolium(ムスカリ・ラティフォリウム)は、葉の幅が広めで存在感十分。latifoliumの突然変異種の’Grape Ice’(グレープ・アイス)は、ライラックのベースに白いトップの人気種です。

この時期に続々と生まれる子羊たちも、母の日をお祝いしているかのように、お母さん羊と並んで歩いていました。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。