Remembrance Day 〜赤いポピーの理由

11月に入ると、ジャケットやコートのえりにポピーの造花をまとう人がたくさんいます。第一次世界大戦の戦場のひとつとなったベルギーのフランダース・フィールドに、戦いの翌年、赤いポピーが一面に咲いたことが背景にあります。ここは、ヨーロッパ各国と同盟国の戦士たちが争い、激戦となった場所で、「フランダースの野に」という詩が世の中に広まって以来、赤いポピーは戦死者を追悼する花の象徴になりました。このように、花はメッセージを伝える「言葉」になります。園芸ガイド次号では、フラワーアクセサリーを例に、イギリスに伝わる様々なフロリオグラフィー(花言葉)をお伝します。お楽しみに。
アクセサリー制作/Svetlana Faulkner

11月11日11時

第一次世界大戦が集結したのは、1918年11月11日午前11時。毎年、この日に近い日曜日午前11時には、戦没者を追悼する黙とうをはじめ、音楽の演奏などがイギリス各地で行われます。今年は、終戦からちょうど100年という記念の年、また、11日がたまたま日曜日で、セレモニーが盛大に行われました。2014年、開戦から100周年を祈念して、ロンドン塔の前の広場がセラミック製のポピーで埋め尽くされたことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。その数は、第一次世界大戦で犠牲になった英兵の数と同じ、888,246本でした。写真は、今年のラットランド州、オーカムキャッスルのディスプレイ。

ポピー・ポピー・ポピー

 

各地の教会で11時から礼拝が行われました。花輪のポピーのデザインも様々。ポピーのピックには戦争犠牲者の名前が書かれ、追悼の気持ちを表しています。

今年は、道路脇のポールにも大きなポピーが飾られ、イギリスの愛国心を象徴しています。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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