庭でハチと上手につき合う

学校の英語の時間では、昆虫のハチ=Beeと習いますよね。でも、実際にはハチに相当する単語はいろいろあって、私が生活の中で理解している限り、以下のように分けられます。生物との共存が重要しされる現代のガーデニングにおいて、果実などの受粉を助けるハチは貴重な存在。まずは、BeeとWaspを比べてみましょう。

Bee: 比較的おとなしいハナバチの総称。体が毛で覆われていて、滅多に刺さない。ハチミツを作る。Honey Bee(ミツバチ)やBumblebee(マルハナバチ)はこの仲間。
Wasp: 凶暴なカリバチの総称。ほっそりとした体型で、何度でも刺す。Hornet(スズメバチ)やPaper Wasp(アシナガバチ)はこの仲間。

Waspはリンゴ好き


Beeは、花の蜜を集めるのが仕事ですが、果物や野菜の果実を実らせる受粉を助ける大きな役割を担っています。今年は猛暑が手伝って、Waspが大発生しました。刺されると激痛がする上、せっかくの果実を食べてしまうので敬遠されがちですが、WaspもBeeに負けず、植物の受粉を助けます。そこで、重宝されるのが下の写真のような吊り下げるタイプのWasp避け。使い方は簡単、果樹の枝に吊したり、ガーデンパラソルの下に吊るすだけなのです。

Waspを有機的にコントロール


Wasp達には、表面のグレーの模様が巣に見えるそう(中にはプラスチックのお買い物バッグ)。縄張り意識が強く、少なくとも直径6−7メートルの範囲には、別の巣を作りたがらない性格を上手に活かしたスグレモノです。


女王蜂が目を覚ます前の早春に庭に吊るし、早秋まで庭に吊るしておくことで、Waspを殺さずにコントロールできるというわけです。イギリス人は、こんな風にして、ハチを殺さず、できるだけ有機的な方法で付き合おうとします。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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