猛暑と言われた夏が少し懐かしいと思えるほど、すっかり秋めいてきたイギリス。庭では、少し紅葉も始まっています。そんな中、鮮やかなキイロで、疲れが見え始めた庭に元気を与えてくれるのがルドベキア。土壌を選ばず、花期が長いので、“使える宿根草”として、必ずトップ10に入るほど、イギリスでも愛されています。
写真は、Rudbeckia fulgida var. deamii(ルドベキア フルギダ デミアイ)とCaryopteris x clandonensis ‘Dark Night’(カリオプテリス‘ダークナイト’)。シルバーがかったカリオプテリスの葉と濃いブルーの花にルドベキアのキイロが映えるクラシックコンビネーション。
↑デミアイ
Rudbeckia fulgida var. deamii
葉に細かな産毛が生えているのが特徴。株が成長すると、背丈1メートルほどになるが、支柱も要らないローメンテ種。
↑ビエッテズ リトルスージー
Rudbekia fulgida var.speciosa ‘Viette’s Little Suzy’
コンパクトな品種。高さは45-50cmでコンテナにも向く。センターの濃いムラサキと後方のバーベリス‘ローズグロウ’がリンクしている。
↑ゴールドスターム
Rudbekiafulgida var. sullivantii ‘Goldsturm’
受賞歴豊富なもっとも一般的に育てられている品種。
↑ジュリゴールド
Rudbekia laciniata ‘Juligold’
長く垂れ下がった花びらと盛り上がったセンターのディスクが魅力。深く切れ込んだ葉も特徴。高さが2メートルほどになるので、ボーダーの後方に向く。
ルドベキアは、「ニューペレニアル・ムーブメント(新宿根草運動)と呼ばれる、多年草/宿根草とオーナメンタルグラスをある程度まとめて、できるだけ自然に近い形で植栽する動きの中でも重宝される植物の一つです。
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
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