イギリス人と芝生・芝張り

もう慣れてしまったものの、イギリスで生活し始めた当初は、冬なのに芝が緑であることに違和感がありました。公園だけでなく、家庭でも前庭、後庭に芝生をたっぷり張っているお宅がたくさん。これは、イギリス人の多くが芝を愛していて、雑草のない緑の芝を誇りに思っている証拠です。この夏の高温乾燥で、茶色に枯れてしまった芝もたくさんありましたが、数回雨が降ると、すぐに生き返るほどの生命力。イギリスが緑豊かな国と言われるのに、芝は大いに貢献していると言えるでしょう。

Turf Roll (芝ロール)


イギリスでは、このような1平方メートルのターフロール(芝ロール)がよく使われます。一枚の大きさは、横1.7m x 縦0.6m。特に大きなスペースに芝を張るのに重宝されます。こんな風にまるで、抹茶ロールケーキのような感じで配達され、春夏は、配達直後に張ること、秋冬でも24時間以内に張ることが奨励されています。

芝ロールはこうやって張る


芝を張りたい場所の地ならしが終わったら、Plank(プランク)と呼ばれる、長細い木の厚板を使って芝ロールを張っていきます。直接地面に足を踏み入れると、地面が凸凹になり、芝が均等に張れないからです。Turf(ターフ)とは、 芝土を指すのに対して、Lawn(ローン)は芝が生えている場所のことを指します。


芝ロールを張り終えた直後。(雨が降らなければ)水やりを欠かさず、一週間ぐらいして芝が伸び、地面に馴染んだ頃に芝刈り機で刈り込みむと…トップの写真のように、美しいLawn(ローン)が生まれます。芝刈り機の進行方向によって、芝生の向きが逆になるので、光の加減で美しいストライプに見えます。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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