ノッティングヒルのフロントガーデン

「ノッティングヒルの恋人」という、ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントの映画を覚えていますか?イギリスでは、今でもよくテレビで放映されるので、約20年も前にリリースされた映画とは思えないのですが、製作は1999年。ロケ地はアンティークマーケットで名の通った、ロンドン西部のNotting Hill(ノッティングヒル)です。今回は、そこで目に留まった住宅地のフロントガーデンについて。ロンドンは比較的気温が高いので、オーストラリアツリーファーン(木製シダ)も育てられます(冬季はカバーする家庭も多い)。


バラストレイド(手すり)から覗いてみると、中はこんな感じ。木製シダの足元には、クリスマスローズやフッキソウ、シュウメイギクなど日陰に強い植物がグラウンドカバーとして植栽されていました。


光の入りやすい手前には、鉢植えの多肉植物の寄せ植えも。

ドアに続く白い階段の手すりはバラの実で覆われ、手前にはラベンダー。真っ白な家の玄関先に映えます。

ジェントリフィケーション〜居住地域の再開発&高級化

それまでは比較的低所得者層の居住地域だったノッティングヒルは、20世紀後半、中流階級の人々の間で、人気が高まり、エリートや裕福な政治家などが住宅を持つようになったと言われています。また、チェーンではなく、個性的なショップやレストラン、カフェも多数。観光客も多いので、目隠しになる植物を上手に使っているのも特徴です。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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