Chelsea 2018レポート vol.4 ~2018年のトレンド

ショウが終わって、すでに1週間以上が経ちますが、イギリスでは、まだチェルシーフラワーショウの話題が消えません。今年のトレンドや家庭でも真似できそうなアイデア、そして、環境問題に焦点を当てたカデミックな話題まで。各園芸雑誌は、ショウの前には「プレビュー」と題して、今年注目のショウガーデンやデザイナーを紹介し、ショウが終わると、ゴールドメダルを受賞した庭をクローズアップして特集するなど、どれだけたくさんの人が興味を持っているかが伺えます。写真は、商業ブースの一つで撮影したもの(様々な素材の鉢や花器を販売するメーカー)。チェルシーフラワーショウに合わせて、新しい商品を発表する会社も多く見られます。

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Colours 流行りの色

ショウ全体を通して、今年一番使われた色はオレンジとイエローと言われました。韓国の電機メーカーLGがスポンサーの庭がその良い例で、オレンジのGeum ‘Totally Tangeline’(ゲウム‘トータリー タンジェリン’)とイエローのルピナスの陽気な印象の組み合わせ。

Plants 注目の植物

ルピナスは、ちょうど5月中旬から下旬にかけて咲くのでショウに安心して使えること、そして、直立した姿が庭に高さを与えるので、毎年良く見かける植物ですが、今年はこれまでのピークと言われるほどでした。この夏、植物ナーサリーやガーデンセンターでは例年以上にルピナスの売り上げが見込まれています。


豆科の植物だけを使って植栽した庭。ルピナスはその中でも女王格。イエローのLupinus ‘Desert Sun’ (デザート サン)と真紅の‘Beefeater’(ビーフィーター)。


ディープパープルのLupinus ‘Masterpiece’(マスターピース)とブロンズフェネル、アストランティア、サルビアの美しい組み合わせ。

Materials 目立った素材

ここ数年、Corten Steel(耐候性鋼)と呼ばれる素材が、壁やアーチ、コンテナなどに多く使用されてきましたが、今年は特に目に留まりました。赤錆色の鉄の地肌が植物と相性が良く、無塗装で耐候性が保持されるので、環境に優しいエコ素材と言われています。

植栽スペースに等間隔でそびえる塔がアクセントになり、落ち着いた雰囲気の植栽を引き立てます。


ショウでは、こんな奇抜な商品も販売され、出展者も楽しんでいる様子が伺えます。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

 

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