Chelsea 2018レポート vol.3   Plant of The Year(今年の花)

チェルシーフラワーショウの風物詩の一つは、その年に作出された新種の植物のコンテスト「今年の花」。厳しい審査を通った植物たち、最終候補者に残った20点が会場内のマーキーに展示され、ショウの期間中にトップ3が発表されます。審査基準は、Innovation (斬新さ)、Excellence and Impact(パフォーマンスなどの優秀さとインパクト)、Appeal (魅力)。コンテストの結果は以下の通りでした。

第1位 Hydrangea ‘Runaway Bride Snow White’(写真上)

最優秀賞を受賞したのは、デリケートな白花のアジサイ‘ランナウェイ ブライド・スノーホワイト’。垂れ下がる性質があるので、ハンギングバスケットにも利用でき、通常のアジサイの6倍もの花をつける優れモノと言われています。このアジサイの作出者は、なんと日本人!滋賀県在住の坂嵜潮(サカザキウシオ)さんです。坂嵜さんはサントリーの元研究員で、サフィニアを世に生みの親でもあるそう。花嫁の白いウェディングドレスを思わせる名前がついているので、チェルシーが始まる前の週末に行われたロイヤルウェディングも手伝ったのかも。

第2位 Eryngium ‘Blue Waves’

次席はエリンジウム‘ブルー・ウェーブ’。通常のエリンジウムに比べるとボリューム満点、花期も長く、支柱なしで育つという優等生。エリンジウムの中で、最も大きな苞葉を持つと言われるのに納得の一品です。

第3位 Helianthus annuus ‘Sunbelievable Brown Eyed Girl’


3位に選ばれたのは、ヒマワリ‘サンビリーバブル・ブラウン アイド ガール’。作出元のトンプソン&モーガンによると、5月から初霜が降りるまで咲き続け、1000にも及ぶ花をつけるそう。また、無花粉で常に同一の花をつけるので、カットフラワーに向く期待の新品種。

最終候補に残った他の植物は以下の17種です。

1 モミジ Acer palmatum ‘Metamorphosa’
2 キンレンカ Calendula ‘Powerdaisy Tango’
3 クレマチス Clematis ‘Sarah Elizabeth’
4 クレマチス Clematis ‘Tranquilité’
5 ダリア Dahlia ‘Lubega Power Tricolor’
6 ガーベラ Gerbera ‘Garvinea Sweet Sunset’
7 アジサイ Hydrangea aspera subsp. sargentiana ‘Gold Rush’
8 イソトマ Isotoma axillaris ‘Fizz n’ Pop Glowing Purple’
9 リンゴ Malus toringo ‘Aros’
10 ペッパー Pepper ‘Lemon Dream’
11 フォーミアム Phormium cookianum subsp. hookeri ‘Blondie’
12 ポレモニウム Polemonium yezoense ‘Kaleidoscope’
13 バラ Rosa ‘Emily Brontë’
14 サルビア Salvia ‘Kisses & Wishes’
15 トマト Tomato ‘Shimmer’
16 ビオラ Viola ‘Bridie’
17 カラー Zantedeschia ‘Flirt’

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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